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地球へ・・・について考えていること(原作とアニメを比べてみて)

 ネタバレ満載!(でも原作を読んでいない人には意味不明の文章)ですので、知りたくない方は、退出をおすすめいたします。ここでは私が原作、劇場アニメ(昔見たのでうろ覚え)、TVアニメをどう思っているかを書いていきます、アニメのこの改変はいいとかいやだとか、原作のこの部分が納得いかないから、わたしだったら、アニメ化するとき、こうするという妄想です。
 ちなみに、私自身は 1 原作 2 TVアニメ(私が削ってほしくないところをさっくり削っている) 3 劇場版(あまりに納得いかない改変が多く不満、昔の記憶に頼っているので、覚え違いがあるかもしれません) と思っています。
『』内 引用 ()内 表記のある 新装版 地球(テラ)へ… の巻数とp


補足やオリジナルはどこまで必要なんだろう

 地球へ・・・は説明不足(竹宮惠子公式HP掲示板で原作者がそう発言していました)なところがあるため、アニメ化をする場合、エピソードをそのままというわけには、いかなくて、オリジナル部分が付け加えられるのは、ある程度仕方ないと思っていました。
 例えば、マツカがキースを殺そうとする場面(2巻P64〜68)。マツカが何故キースを攻撃したか、はっきりした理由は書かれていません。子供の頃「マツカってバカだ〜。こんなことしなければ、正体ばれずにすんだのに。」と思っていました。(そうなったら、話が続きませんが)アニメでは、心を読んだことがばれて、保身のために攻撃したことになっていますから、一応理由付き、話の流れとしてもおかしくないです。
 ところが、「教育ステーションE1077の閉鎖」というオリジナル部分はどうしても納得がいきません。ブログにも書きましたが、教育ステーションE1077の閉鎖理由、表向きはミュウのキャリア発生、実際はジョミーの思念波攻撃の精神汚染により、生徒処分。しかし,そうなると,卒業はほぼ確定とはいえ,キースはまだ在学中。キース教育ステーション卒業ではなく,中退になってしまいます。残り期間が少ないのだとしても,その後のキースの教育はどうなるのでしょうか?教育ステーションでの事態を,イライザたちは事前に知ることはできなかったのですから,そのための準備もできませんし,無理があります。また,キースは成功した実験体で影響を受けなかったから,助けたとしても,何故サムは処分されなかったのか?ということにもなります。ジョミーとのことで利用価値ありとして、処分しなかったのだとしても、ナスカでの事故後なら、用無しで即処分としてよさそうなのに、きちんと入院しています。話の展開上キースが手を回して処分させないというのは、不可能。(キースがサムのことを知ったのは、事故後、サムが幼児退行してから)原作をまげて、生徒処分としたことが裏目に出ていると思います。


やたらめったら脱がせないでほしい

 前半のオープニングでいきなりキースのヌードが出てきて驚いたけれど、本当にキャラによっては気の毒なほど脱がされています。
 (1)ジョミー お風呂場(これは原作にもあるからまあいいとして)、成人検査でもヌード!最初は「精神的にガードが完全にはずされていることの、表現方法なのか?」と好意的に受け取っていましたが、、シロエは成人検査できちんと服を着ていたから、やはりこれはアニメスタッフの趣味に走った演出と見ました。でも、もしシロエまで、脱がされてたら、TVに湯のみ投げつけたくなったかもしれません。(シロエ!ああよかった!)
 (2)キース 今回のアニメ化で一番被害にあったキャラ!オープニング、ナスカで心にジョミーの侵入を許してしまった時、フィシスと手を触れたとき、バシバシ脱いでます。(脱がされてます?)
 (3)フィシス ブルーの女神がキースと一緒に(泣)。何故!?
 (4)トォニィ シャワーシーンが出てきました。
こんな原作にないシーンを、入れるより、原作のエピソードを削らないで入れて欲しいです。(泣)こんなの視聴者サービスではありません!


SD体制のこと

 今回のTVアニメで一番抵抗があるのが、体制に関することです。原作だとこの体制では、グレーゾーンがなく、マザーに同意できないと生きていけないといった感じですが、
1.スウェナの仕事はジャーナリストで、現在追っているのは国家機密であるミュウや、わざわざイライザが消去しているシロエに関すること。そもそも職業自体が自分で選べず,みな公務員(といっていいのだろうか)『政府から免職されるぞ』(2巻P86))の世界では,ジャーナリストといっても,政府の仕事ですから,好き勝手に取材等できるわけないと思うのです。
2.グレイブ・マードックはキースの命令を無視、その上、「虐殺だ。」とミュウ擁護派もどきの発言!(平成19年7月28日)
 『ミュウの理解者が現れても抹殺されればそれで終わり』(1巻P120)『メンバーズに逆らえば政府から免職されるぞ』(2巻P86)とあるように、グレイブ・マードックのやっていることを原作設定でやるというのは、まさに命がけの行為!、TVで登場したとき「メンバーズにちかい男」と言われてたのなら、そこらへんは、よくご存知のはず。となると、原作とTVはあきらかに設定を変えていると考えるのが自然。でもそうなると、TV版設定でシロエが殺されるのは納得できません。シロエのやったことと言えば、侵入禁止区域への不法侵入、データの不正入手、保安部からの脱出と「これで殺されるのか?」というようなことで、たいしたことをやっているわけではありません。
 シロエの場合,独裁体制化での政治犯,思想犯に近いのかもしれません。、『ぼくは・・・生まれて来たからには自分の意思で・・・自分の運命を選ぶと・・・決めていた』(1巻p268)という言葉は、マザーの説得を受け入れ、記憶消去(実験体とキースがそうであったことに関する全て)に同意していれば、(そんなことをしたら、おはなしになりませんし、そんなのシロエじゃない!)、ステーションに戻れるし、学生としてすごせることを、シロエは十分わかっていたけれど、それはできないという意味でキースに言っていたのだと思っています。


TVアニメ版は女性が多くでてくる

 実は原作を読んでいて思うのは、「女性が少ない。」ということです。今回のTVアニメ化では第2部でチョイ役のスウェナが最初からでてきてたことはいいのですが、(平成19年6月22現在)シロエや宇宙鯨の調査をしていることに関しては不満です。あの体制下では十分処分対象の理由になると思うからです。この後スウェナが余分なことを調べたために、抹殺されるというのなら、別ですが、それではあまりに悲惨ですし。でも、どうでもいい役(シロエのバイクの後ろの女の子や、キース達の前でいちゃつくカップル等)にさえかわいい女性たちが出てくるのは嬉しいです。


フィシスの髪の色

 原作、TV版は金髪、劇場版は緑っぽい黒髪となっていました。これに関しては、どうでもいい(髪の色程度では内容に影響ないと思うからです)と思っていますが、『最高の優秀な卵子を基盤にして私が細胞を補足しました』(3巻p216)これを
精子提供者無(文章を見る限りこちらになる)→遺伝子情報はフィシスからのみ→キースとフィシスの髪の色は同じになるはずでは!?(卵子だけで子供ができるかどうかが一番気になるところですが)(→劇場版の監督はそれでフィシスを黒髪にしたのか?)
精子提供者有(精子を使っていないと書いていないからと、無理にこじつけた感じになる)→遺伝子情報はフィシスか黒髪の男性→髪の色は黒になる可能性が大きい。(→TV版はこっちの解釈なのか?)
 どちらをとっても、いいかなと思っています。ただ、「それじゃキースを金髪にしてもいいんじゃない」とは到底思えないですが。
 TV版完全に原作設定と違うので、上記はおおはずれでしたが、気になるのは、キースに見せるためだけに(?)、フィシス失敗作サンプルホルマリン漬けをユニヴァーサルから教育ステーションに運んだ(?)らしいことです。(フィシスがユニヴァーサルで作成されたのでなければ、そもそもブルーが助けに行けませんし、あの大量のサンプルをブルーが見ることもないのですから。)


フィシス様

 原作では誰もフィシス様と呼ばないのに、劇場版(カリナからそう呼ばれた)でも、TV版(アルフレートや他のキャラまでそう呼んでいる)でも、フィシス様と呼ばれるフィシス。私自身この呼び方に抵抗があります。彼女が、そういった呼ばれ方をするような、特別扱いをうけることを望む女性には見えないので。


サムがジョミーの友達としてでてくる

 原作では、二人の付き合いはでてきませんが(回想シーンのみ)、第3部の再会のことを考えると、ジョミー&サムのアタラウシア時代(劇場版、TVアニメ版ともでています)は必要だと思っています。


ジョミーママの性格の改変

 これに関しても、私はまあいいかなと思っています。リアルタイムで読んでいた子供のとき、ジョミーママの対応にとても違和感を感じていたからです。読み直して、あの体制化では、普通の母親の設定と気がつきましたが、やはり、子供から見れば、別れを惜しむお母さんのほうが受け容れやすいのでは?と思うからです。(劇場版でも、深層心理テストの翌朝、ジョミーを心配するママのセリフがあります。)


ジョミーママとパパが妙に年齢がはなれていること

 原作では保父母(養父母と書かれたことは一切ない)とあったことから、彼らは子育てという仕事をユニヴァーサルから委託された仕事仲間のようなもので、夫婦ではないと思っています。(二人が結婚を望み、政府から認められた場合は結婚し夫婦となる。ただ,その場合は,保父母としての資格はなくなる。まだ成人検査前だと,子供がどのようなコースに進むかはわかりませんが,変に恋愛や結婚に興味をもたれて,エリートコースに進めたい人材が脱落するようなこをと教えたくないということで。)
 『健全な市民となって社会を構成する』(1巻p26)ことになった場合、普通保父母となりますが、『一般コースのコロニー』(1巻P186)の教育が保父母教育だったとしても、全く子育て経験のない頼りない保父母となってしまうので、『一般コースのコロニー』(1巻P186)直後の15〜17歳には、1回は子育ての経験をつんだ28〜32歳を組み合わせるのだと思っています。(子育てが終わった時点で、その組合せを解消することもあるし、そのまま続行することもあるとは思います。)TV版監督がどういう理由で、ジョミーの保父母を年齢差のある組合せにしたのかは不明ですが、私の中では、こうやってつじつまをあわせています。ちなみにSD体制下では、男女交際は清く正しく美しく、結婚も白い結婚のみ(人間は生涯童貞、処女というのが私の解釈)なので、たとえ、14年前後一緒に生活していても、保父母の組合せ解消に、心理的抵抗はあまりないと思われます。職場が変わって、同僚が変わったくらいの感覚でしょうか。
 またそうしておけば、保父、保母どちらかが病気(不治の病はどの時代でもあるでしょうから)等で子育てできなくなった場合、新しく別の人を組み合わせたりもしやすいですし。


成人検査を受ける年齢

 原作では『成人検査は必ずしも“目覚めの日”におこなわれるわけではない(中略)“目覚めの日”の前後一年間にもっとも理想的にコンタクトをとれる機会が選ばれる』(1巻p27)とあり、13〜15歳の間に、本人やその保父母にも日程を知らせず、行われる設定となっていました。TV版は必ず“目覚めの日”当日に行うことになっていましたが、その後、ブルーがジョミー見せた過去の中に、成人検査を不意打ちで行うようになる理由の説明がありました。しかし、日付だけでも知っていたら、完全な不意打ちにはなりませんし、キースに影響を大きく与えることになるセキ・レイ・シロエの年齢設定を少しいじりたので、原作どおりにしてもらいたかったです。


プレイランドのアトラクション地下ロード・コースター(成人検査を受けるとき)

 これは原作を読んだとき、私だったら、アニメにするとき、絶対形状を変えると思った部分です。『ロード・ウェイにスピードをつけたもので、一気に地下十数メートルまでスリップダウン』(1巻p51)とありながら、ハーネスなどの体を固定するものが全くなく、振り落とされる危険があるのではと思ったからです。特に、この後、成人検査を受けて、それ以外のことがお留守になるのですから。
 アニメでも、変更していた部分です。劇場版は座っていました。TV版は乗り込む形でしたが、どちらでもいいと思っています。


プレイランドに人がいなくなった理由

 原作では『雨です(中略)客たちが帰っていくので』(1巻p56)と人がいなくなったのを天気のためとしていましたが、どこの遊園地やテーマパークでもそうですが、雨が降ったからといって、客がすべていなくなるというのは考えられないので、TV版の「ドリームワールド緊急閉鎖」のほうが自然だと思っています。劇場版はどうしていたか不明です。
 ただ,私なら,設備点検,その周辺を出入り禁止にして利用客を遠ざけます。


プレイランドのアトラクション地下ロード・コースターから出てくる場面

 これに関しては、原作支持。TVでは「コースアウト、スピード最速」としていますが、成人検査後の処分に関しては、市民に見せたくない(というより見せないようにする)場面のはず、秘密裏にするのであれば、通常は使わない出口があって、それに変更のほうが納得できます。原作では何種類かコースがあることになっているので、一番人の少ない出口(もしくは,成人検査の時だけ使う出口が実はあるとか)に変更していたのではないかと思っています。
 それと、TVでは乗り物は壊れ、大きな音が出ています。これでは、まだ退園中の客が気がつく可能性が大きすぎます。また、成人検査で不適格者がでるたびに、施設を壊していたら、次回の成人検査に支障が出てしまいます。


なきネズミを檻から出す

 これはTVを若干支持(いきなりガラスが割れてなきネズミがジョミーに飛びつく)です。原作&劇場版では手をかざしていましたが、これを無意識というのは少々無理があると思っていたからです。ただリオがジョミーをかばうシーン(1巻p102、103削ってほしくなかった部分の1つ)で言った『ナキネズミを檻から出すとき思念波を使うのを見ました』これが入っていなかったため、原作を読んでいない人にはわかりづらくなったと思います。


フィシスやソルジャー・ブルーの記憶があるかどうか

 原作では船の中で再会した時、覚えていなかったようですが、『ここ数ヶ月・・・三日に一度の割合で同じ夢をみる』(1巻p16)とあったので、覚えているTV版のほうが自然だと思います。劇場版では、覚えていたかどうか不明。ただ、ソルジャー・ブルーのみ覚えていて、フィシスのことを忘れていたのが気にかかります。(フィシスには名前を聞き、ソルジャー・ブルーには「何故あんな夢を見せた」と聞いていますから)二人を覚えていないと変だと思うのですが。


ソルジャー・ブルーの年齢及びミュウの寿命

 『ぼくの生きた三世紀にわたるミュウの記録』(1巻p123)『自分の寿命が人の三倍はあることも』(2巻p72)とありますが、『すでにミュウがかなりの高率で生まれつつあり』(3巻p306)とあるように、実際はS・D以前からミュウはいたことになっているからです。せいぜい130歳までなら長寿で人間並みですが、それ以上だと明らかにあやしくて、おかしいです。表向きは、S・D336 ミュウ発見 (1巻p89)です。見た目があまり老けず、年齢設定で人間と違いがありすぎでは、300年以上はっきりした兆候無しで、発見できなかったとするのは無理がありすぎですが,3巻113Pに寿命を決めるという記載がありましたから,すでにSD以前から,人間(ミュウ)の寿命をいじくって,表向きはいないことになっているミュウを存続させるように,グランドマザーはプログラムされていたのでしょう。


ジョミー覚醒のきっかけ

 ここは原作、劇場版(原作より表現)、TV版すべて違いますが、TV版に若干の不満があります。あの時、かわいそうなリオは精神的にも肉体的にも痛めつけられてたわけですが、この後リオにジョミーをかばうシーンを付け加えてあれば、
例 「ジョミーはテラズ・ナンバー・ファイブの検査を受けている間でさえ私のことを心配していたし、私のために検査機を破壊してくれた。」と言わせる。(思念波でジョミーの気持ちを受け取っていたとする)
まあ、とりあえず必要な場面だったんだと思えますが、この後、ミュウたちの中で「ジョミーは勝手に出て行ったし、ソルジャー・ブルーが倒れたのも彼のせい」と悪意の中、誰もかばってくれない。これはちょっと悲しいです。


ソルジャー・ブルーの成層圏でのお迎え

 これは原作よりアニメ支持です。劇場版ではジョミーに追いついて、肩に手を置いていたと思います(不確かです)。TV版では過去の記憶を見せた後、「お帰りジョミー」とやさしく声をかけています。どちらも原作のようにお化けもどきソルジャー・ブルーの怖い映像を見せてはいません。嫌がって逃げ出したジョミーにあれはあんまりだ〜と当時も今も思うからです。


ソルジャー・ブルーの死期

 はっきり原作&劇場版支持です。TVではご存命ですが、ここは、ジョミー救出のため力を使いすぎて死期をはやめたとするほうがいいと思っています。TV版監督はブルーに見せ場をつくると言っていますが、正直に言うと「見せ場って?まさか地球まで眠ったまま連れていって、ジョミー対グランド・マザーのときに、ジョミーの危機に気がついて目覚め、Wソルジャー対グランド・マザーにでもするの?」と思うからです。(TV版監督が7月にきちんと見せ場を作った後、ブルーの死を描写するといっているそうなので、これは絶対ありえません)ネット上ではナスカで亡くなるのでは?という意見を多数見ています。私が見たものでは、1.フィシスを助けるためにキースに殺される(平成19年7月14日放送でこの説はなくなりました) 2.ナスカ脱出時仲間を救おうとして亡くなる(探せば他の説もあるかもしれません) 現在眠り姫状態(平成19年7月7日放送最後に目覚めました)ですから、どうしたって、死ぬために目覚めるということになります。それでは、あまりに悲しすぎます。
 原作どおりなら、幸福な一生とはいえないものの、後顧の憂いなく(ジョミーが覚醒し、自分の後を守ってくれることになっていましたから)、多くの仲間たちにかこまれ、惜しまれながら、亡くなっています。他のメインキャラの最後と比べると、あきらかに穏やかな死だと思うからです。


アタラクシアとエネルゲイアが同じ惑星にあったこと

 原作では幼年育英都市(惑星)として、アタラクシア、エネルゲイア、トロイナス、サースリア、ソーラデヤ(コンピューターテラズ9とあるので、幼年育英都市は9だと思っています)が出てきます。原作者も「1つの場所では、人間が均一化されてしまうから。」と言っていました。(地球へ・・・総集編のQ&Aに書かれていた)今回のTVアニメだと1つの惑星上の別の都市という設定に変えられていました。これだとこの後、アタラクシアのある惑星がジョミーによって陥落したら、人間側は、未成年者世代すべてを失い、子供の育成場所も無くなるので、非常に困ると思うのですが、それとも、一応複数の惑星があるという設定は生きているのかしら。
 劇場版では、教育ステーション陥落としていましたが、そのとき、ステーション内の学生の意思でミュウ側にというのが不満です。マザーイライザはかなり権限があるし、彼女(?)を抑えて、学生たちがどうこうできるほど、やわなシステムというのでは、あんまりだと思うからです。
  8月11日放送でも、キースに簡単に壊されるマザー・イライザでしたが、彼女には、攻撃能力はあたえられていなかったのでしょうか?グランド・マザーにはありましたし、それゆえ『もしマザー機械を停止しプログラムを組みかえ手動制御する勇気がおありなら話は別だが』(3巻P118)とあるように、グランド・マザー相手には絶対逆らえない設定でした。


実験体が複数でてきたこと(TV版)

 キースの記憶の映像(2巻p147)だと、キースが水槽内にいたときに、別に2体の大きさの違う実験体が出てきます。『あなた方は10年に一度作られ生み出される実験体』(1巻p284)とあわせるためにも、実験体を作り始める年が10年に1度で、該当する年には、時間差で何体か作っていると考えていたので、これは素直に納得しました。
 8月11日放送を見る限りでは、実験体の設定は原作とまったく異なっていました。これは現在デザイナーズ・チャイルドで現実化された(と言ってもいいのだろうか?)ため、1歩先ゆく設定にしたかったからでしょうか?


シロエがミュウだった(TV版)

 原作、劇場版ではミュウであったという直接的な表現はありません。今回のTV版のみです。TV版の監督は(1巻p210〜212)の部分でシロエがキースに自分と同じ悪夢を見せていたから、彼をミュウとしたといってました。そのほかシロエがミュウであったとしてもよさそうな点をさがしてみるなら

シロエに関する表記
『ここに来てまだ7か月の7月生のくせにトップエリートの成績をとる』(1巻p162) 『すごいんだって?キースとシロエ・・・抜きつ抜かれつ トップ争い』(1巻p190) 『ぼくからこの記憶を消すことはできない・・・消させない!!(中略)マザーはぼくの意思に勝てなかった』(1巻p267、268)

ミュウに関する表記
『洗脳機械の思念波エネルギーよりも思考する力は強かったのだ』(1巻p90) 『ミュウは特に記憶にすぐれ』(1巻p118)

 記憶力、思考力が強く、マザーイライザに対抗できるわけですから、覚醒前のミュウと考えたのかもしれませんが、TV版のように、ジョミーと出会って、思念波対決は無理がありすぎです。あれでは、ユニヴァーサルが早々に気がついて成人検査前にひっかかって処分確定間違いなしです。
 あと、『マザー・イライザも努力はしたのさ ぼくを説得しようとね』(1巻P268)とあることからも、ESP検査は陰性と考えるほうが自然です。ミュウなら、わざわざ説得する必要はないのです。
 また成人検査で,ソルジャー・ブルーはジョミーに「キミノ意思サエ強ケレバ失ワズニスム」1(1巻p62)と言っています。もちろんこれはブルーの手助けあってのことはあります。けれど,シロエは最初から記憶を捨てることに抵抗(1巻p212)していても,無駄だったわけですから,ミュウとはとても思えないです。覚醒前ミュウであれば,これがきっかけで覚醒しそうです。

 8月11日放送でシロエはミュウ因子をもっていることを、わかっていながら、キース育成のために、成人検査を通過させたことになっていますが、ミュウとして完全に覚醒する時期は、予測できませんし、覚醒前にどの程度の能力を持っているかはわからないですから、これはかなり危険なことをしていることになると思います。もしシロエがいままで現存したミュウの誰よりも強大な能力を持っていたとしたら、攻撃能力も防御能力もないイライザ(TV版は非常に無力でした)では、教育ステーション崩壊になってしまいます。そんな危険なことをわざわざするというのでしょうか?やはりシロエ=ミュウ設定は無理がありすぎではと思います。


シロエとキースの年齢差

 これは原作をよんでいつもひっかかっていたところです。キースが先輩であることはわかるものの、何ヶ月差かははっきりわかりません。劇場版では同い年設定だったようです。ただ原作で『抜きつ抜かれつトップ争い!』(1巻p190)とあるように成績争いをしていたのですが、学年違いで成績争いをする?必修科目ならキースのほうが先に単位をとっていそうですし(キースなら時間が許す限り、取れるだけ科目を一度に履修しそうな気がする)、学年違いでありながら、同じ科目だけ履修しているというのは、設定として無理がありすぎです。いっそのこと劇場版のように同学年にしてしまうか、TV版のように「抜かせていただきました。」と過去の成績と比べるほうが、自然な気がします。
 ただ、原作では、キースはシロエを担いで、自分の部屋へ運んでいますし、身長差が相当あるようなので、(シロエはサムやキースのあごあたりまでしか背がない。そうすると20cm以上は差がありそうです)ある程度の年齢差があったほうが自然な気がします。


フロア001へ行く

 原作ではシロエは行っていますが、言葉だけで『フロア001侵・・・入禁・・・止区・・・そこへ・・・行け・・・』(1巻p266)、キースが見にいっています。劇場版、TV版両方とも、シロエの不法侵入で、劇場版ではキース自身がそこへ行く描写はないです。これは単純にシロエの不法行為→ESP検査と流れがスムーズにいくための改変かなと思っています。
 個人的にはシロエの見せ場が増えるので嬉しいですけど。


シロエの年齢

 『あの一瞬の映像の少年と-シロエが似ているだなんて-』(1巻250)とあります。このジョミーとシロエが似ているという設定は劇場版、TVアニメ版とも省かれています。(省いてほしくなかった部分の1つ)
 個人的にはシロエの成人検査を13歳、亡くなったのを14歳、ジョミーが外見年齢を止めた年齢と同じにしておきたいです。年齢(ジョミーの場合見た目年齢ですが)が同じだから同じ大きさということもないですが、できるだけ差がないようにするという意味と、セキ・レイ・シロエが子供のときから、非常に優秀だったという設定を付け加えたいからです。
 キースとの成績争いの話題が出てきた時などに、「相当優秀だったから、エネルゲイア出身には珍しくここに入ってきた」(原作ではエネルゲイア出身者はあまり教育ステーションにこない)とか「最短で単位をとっていたのは昔かららしい。だから成人検査も13歳だって。」とか、
 現在のTV版だと、エネルゲイア出身者が少ないという設定はありません。そうすると、禁止区域への侵入は、シロエ以外でも、機械が扱えるエネルゲイア出身者ならできること、セキュリティが甘いと思われても仕方ないような気がします。
 それと、ナスカでキースとジョミーが再会(といっていだろうか?訓練飛行中に映像を見ているから)した時、ジョミーの姿が一瞬シロエに見えて、キースが動揺したそのとき、ジョミーに心を読まれたとしたいからです。
 平成19年6月30日の放送でジョミーを一瞬マツカと見間違えてました。そうくるのか〜。シロエのことは思い出してくれないの〜(泣)、次の心理探査室でのジョミーとの話し合いに期待しよう。(劇場版、原作両方とも、そのときシロエのことを思い出していた。)
 またまたシロエを無視するTVアニメスタッフ(泣)!オープニングにもいなくなり、キースがシロエを思い出しもしない。原作でも劇場版でもシロエがでてきた場面なのに〜(泣)、代わりにサムの話をだしてきた。(平成19年7月7日放送)スウェナの再登場までシロエはお預け!?ってことですか〜。原作に比べて、脇に追いやられている気がします。(泣)


シロエの死の場面

 原作支持です。劇場版では
キース「シロエ何故地球へ向かってとぶんだ。たとえ(以下略)」シロエ「機械に作られたおまえにはわからないだろうな。」(うろ覚えなので、セリフが間違っている可能性が大きいです)
と短い会話が入っています。
 TV版ではキースが戻るように言った後、独白(口が動いていたし、通信回線はつながっていたようなのでシロエが聞いていた可能性は大)、そしてキースは、シロエのピーターパンの朗読を聞いています。
 私がここで原作支持なのは、この時点で16歳のキース(TVでは19歳のようです)が、自分自身をごまかして撃ったことにしたいからです。
 会話がなければ、彼は「練習艇を撃つのだ。」と、自分の気持ちをごまかしながらスイッチを押す(マザーイライザからシロエが乗船していることを聞いていますが、実際には自分自身で、確認はしていない)ことも可能です。
 会話があれば「あの中にシロエいる。」ということを確認してしまうことになり、気持ちの上だけでも、ごまかすことができないからです。


シロエと技師たちとの会話(1巻p226、227)とデータバンクでのデータ不正入手(p233,234)

 アニメでは両方とも削除されていた部分ですが、削ってほしくなかったところの1つです。シロエがフロア001に入るためには、事前にいろいろと準備が必要でしょうし、なにかあると確証がなければ、危険を冒して入ることもないと思ったからです。データバンクでキースの秘密を知ったからこそ、目で見て確認しようとしたのだし、そのデータ入手のためには、そこで働く人間たちと親しくしておく必要もあるはずです。
 原作ではデータバンクの管理者とエネルゲイアの言語(この場合英語等を使うわけにもいきませんから、星の子チョビンのように適当に言語を作ってしまうか、うる星やつらのラム母のように、テープ逆まわしで、視聴者にわかるように字幕をつければいいと思います)で話していたように書かれていませんでしたが、アニメ化するなら、人に聞かれるとまずいのと、同郷というの強調して、エネルゲイアの言葉でかわいくお願いしているところが見たかったです。(泣)


キースの部屋での二人の会話

 『キース・アニアンがシロエを?個室に連れ込んだって?違反だ罰せられるぞ』(1巻p256) 他人の個室立入禁止はアニメ設定にはないようですが、S・D体制下では当然のことだと思うのでここは尊重してほしかったです。
 原作通りキースが運び込んでいたTV版、(劇場版はシロエがふらふらしながら入ってきました。)シロエ好きとしては、いままで、性格やエピソードの改変やカットで残念に思っていたので、このシーンだけは原作どおりになるのねと期待していました。
 さて部屋の中での会話、ネット上でもあちらこちらで話題になった「あなたのにおいがする いやだ」正直言って、これはかなりひきました。普通言うか〜?こんなセリフ!!いままで、腐女子向けとかオープニングの顔が近すぎるとか、明らかにねらっているというのを見ても、「そうかな〜?」くらいでしたが、これ、やはり狙っているとしか思えなかったからです。このセリフのせいで、腐った脳内補完しちゃったじゃないの!(笑)
【腐った脳内補完】シロエは検査によりミュウとして覚醒、逃げ出したが、最後にキースに会いたくて(このとき、シロエは完璧に片思いだと思っている。なにしろ、「つきまとうな。」といわれたこともあるから。)、無自覚にサイオンで彼を呼ぶ。(警備兵の全くいないところで、偶然会えたとするより自然な気がする)シロエ自身は、キースに会ったとしても、保安部に突き出されると覚悟していたので、気がついたら、キースの部屋にいたことに驚く。(中略)
 シロエは逃亡時、追いかけてくるのが、キースだとわかっていたから、通信回路をオンにしていた。キースがなにか言ってくるだろうし(シロエ予測では説得)、それを聞きたいと思っていたから。(私のシロエって、未練タラタラって感じだ)そうしたら、なんとキース愛の告白(それ以外の何に聞こえるというんだ!)。予想外の言葉にシロエ、パニック。
(そもそも「ぼくあなたと友だちになりたいんです」(1巻p178)(TVではお近づき)と言ったとおり、キースがシロエと仲良くしていれば、シロエは死ななくてすんだと私は思っています。それでは、おはなしにならないですが)
 このままキースの言葉を聞いていたら、言うこと(停船)をききたくなってしまうけれど、もう自分にはステーション内に居場所がないこともわかっているから、それはできない。キースの言葉を聞かないためにも、さらに絵本の朗読を続ける。通信回路をきってしまえば、すむことだけれど、それでは相手とのつながりが完璧に切れるので、それは、ヘタレでできない。(ほれた弱みです)
 腐ってますね〜。マイ妄想。でも、私のキスシロはプラトニック。シロエは死の直前、キースの気持ちに気がつくけれど、キースは知らずに終わる。そうなると、当然キスもなしです。当たり前。
 キースはこの後、マザーに自分の記憶をいじらせないように、ひたすら、シロエのことは、忘れたふりをする。でも忘れられない。一人になったときなど、後悔しまくり。ずっとシロエにとらわれたまま。だからキスマツはありえない。あったとしてもマツカはシロエの代用品。なにしろマツカは年をとらないし、キースの中のシロエも年をとらないから、そういった点では、まさに適材適所!?ある意味キース最低男かもしれませんが、それだけ、心の傷がふかいということで、お許し下さい。(おい、いったいだれに謝っているんだ自分!)ちなみにキスマツもなにかあるわけではないです。私のキースは、シロエに対してとった行動(出会いから撃墜するまですべて)を激しく後悔しているので、そのかわりにマツカにちょっと優しくするだけ。マツカも「妙なところで優しい人だけれど、自分に対してではないような。いったいなんだ?」と思うものの、キースの心は読めないので、わからない。


キースの匂い

 公式HPには
Q:キースの匂いは、どんな匂いですか? 柑橘系? 官能系?
A:かすかな匂いなので何の匂いかは……でもシロエはああ言いながらも脱がなかったので、不快な匂いではありません。
とありましたので、ちょっと妄想してみました。
1.防虫剤の匂いというのはまずないでしょう。人工的な空間ですから、そもそも防虫剤が必要とは思えません。
2.実はアロマテラピーにはまっているキース これもちょっと違いそうです。「あなたらしい殺風景な部屋」とシロエに言われていますから、余分なものを置きそうにありません。
3.ポプリをクローゼットにいれている 上記と同じくこれもなさそうです。
4.実はキースは香水(オードトワレ、オーデコロンでも可)を使っていた。そして空のビンをクローゼットに入れていた。 これもなさそうですが、相手の匂いを意識するなら、これが一番それっぽい気がします。では使っていたとしたら何かですが、私は男性用香水にはくわしくありませんので、キースに似合う香りというのが想像付きません。。最初エルメスのカレーシュやシャネルNo.19なら男性が使っても、許容範囲かなと思ったのですが、女性が男性用香水を使うというのは聞いたことがありますが、その逆というのはなさそうです。ただ、単に名称だけならピッタリなのがありました。シャネルのエゴイスト(男性用です)!なにしろマツカには思念で話しかけていたのに、マツカが思念で応えると、殴るという暴挙!まさに俺がルール!そのものです。とりあえずキース愛用香水はこれにしたいと思います。(っていいのか勝手に決めて!?)


ジョミーが名前でサムに気がついたこと

 原作では、『サム・ニューストン(23) 23歳・・・か』(1巻p310)とあり、名前だけでは全く気づかず、顔を見て初めて、幼なじみとわかりましたが、これはTV版のように名前で気がつくほうが自然だと思います。私も以前某デパートで「迷子のお知らせです。5歳の○×△▽ちゃんがお母様を探しています。」偶然○×△▽が私の友人の結婚前の名前と同じでした。でも、あきらかに他人のことを言っているにもかかわらず、そのとき、友人のことを考えてしまいましたから。ジョミーにとってサムが大事な友人なら。名前で気がつかないのは変だと思います。


順番が逆のような

 『カリナが自然出産をして以来ずいぶんとそれを望むカップルがふえておる』(2巻p129)
 劇場版ではジョミーはミュウたちに「大昔のように出産する」ことを提案し、カリナのみ賛成。二人の子供としてトォニィが生まれ、その後なしくずしにナスカの子供たちが何人か生まれていました。
 TV版では、カリナたちがジョミーに子供を作ることを提案していましたが、ここでニナが「ジョミーの子供を生みたい。」と爆弾宣言。この言葉だけなら、問題はないのですが、カリナの出産の時、回想として挿入された「みなが妊娠や出産を恐れる中」というセリフがあるのですから、どうせなら、カリナ出産のときに言わせたほうがよかったような気がします。少なくともニナは最初から出産を恐れていなかったということになりますから、矛盾が出てしまいます。


ナスカ・チャイルドが生まれた時期

 これに関しては、原作どおりするとおかしなことになります。トォニィ3歳のときに
『結果として現在五人の母胎で新しい生命がうまれつつありなお夫婦4組が待機中だ』(2巻p129)とあります。素直にとれば、まだトォニィしか生まれていないことになります。この後、キースの脱出、カリナの死があり、『カリナをナスカの地に葬ってもう三日になる』(2巻p237)、その直後(時間がたっていたとしてもキース脱出後から1週間はたっていないでしょう)ナスカからの脱出ですから、誰も生まれていないでしょう。、妊婦の内少なくとも一人はナスカに残ったため生まれていません。『お腹の赤ん坊が大事だからな』(2巻257)と残留組でした。
 しかし『きみたち九人はナスカの子』(2巻p298)とあるように九人います。4人の妊婦が船に乗って無事出産したとしても人数が合いません。4人がすべて双子を生めば計算は合いますが、それでは、あまりに無理がありすぎます。
 劇場版のようにいつの間にかナスカの子が生まれていた(はっきりと描写しない)か、TV版のように、ナスカですでに子供が何人もいることにしていたほうが自然な気がします。


マツカの勤務先

 何故かあのメガネいやみ(みつまめ命名グレイブ・マードックのこと)の部下となっていたジョナ・マツカ。ミュウであることを隠すために劣等生としてごまかしてきたのに、何故そこそこ昇進している人間の部下なのでしょう!?原作どおり、気のいいおやじさんの部下であってほしかったです。現上司(そのうちキースに変わるけど)だと、ミュウだとわかったとたんに、即マザーに通報されそうです。


マツカの正体がキースにばれたとき

 劇場版では原作より優しく、「メンバーズエリートとしての私の判断だ。」とマツカをかばい、「後ろから近づくな。それが誰であっても撃つ。」と言ったときでも、マツカを撃たないようにするため、後ろから近づかせないようにしていました。原作どおりだと、かなりきつい男って感じになるからかな?と当時は思っていました。
 今回TV版では、マツカを倒したのがベッドの上だったので、「原作より優しいじゃん床だと痛いし。」とずれたことを思っていましたが、その後がほぼ原作どおりだったため、このまま原作どおりのマツカに対して暴力的なキースになるのを恐れています。アニメのように、音と動きがあると、暴力が過激に見えるからやめてほしいのですが。


キース、ジョミー、フィシス対面後

 原作では、フィシス、ジョミー二人とも、キースに負傷させられていたが、その後手当ての場面がないので、ハーレイのお説教は、救護室で二人の手当ての最中にしたいです。
 平成19年6月30日の放送、おこごとも手当てもありませんでした。


キースの脱出

 劇場版ではフィシスが自ら盾となってキースをかばっていましたが、ここは原作どおりに行ってほしいです。現在のTV版キースなら、原作どおりだと思いますが。(平成19年7月14日フィシスがブルーの攻撃からかばっていましたが、キースは盾にはしてません。逃げるための人質でした)


お父さん出てきてね

 原作では、非常に影の薄いトォニィのお父さん、1巻p330にしか出てきません。しかしトォニィが死にそうなときにさえ、出てこないというのはどうでしょう。カリナの死にショックを受けていたとしても、一人息子が危険なときに、そばにいないというのは変です。集中治療室(じゃないかと思う)の中に入れてもらえなくとも、すぐそばで待機していてほしいです。
 劇場版でもでてこなかったのですが、どうしてなんでしょう?TV版ではお父さんに名前もついていますから、心配そうに出てくると期待しています。
 2007年6月23日放送の 孤独なるミュウ でトォニィのお父さんが亡くなってしまいました。トォニィは3歳にして家族をすべてなくすのね!あまりにかわいそうだわ!


トォニィがはじめて戦闘体験した年齢

 これも原作通りにはしたくない部分です。
 トォニィは8歳、体こそすでに成人男子と同じに成長していますが、この年齢で戦場へ出すのはあまりにひどいと思うからです。ナスカの子たちの両親たちが納得するとも思えません。S・D体制下では14歳を成人としていましたから、ナスカの子たちの初めての戦闘時の年齢は、最年少が14歳以上になるようにしてほしいです。
 TV版では平成19年7月28日、トォニィ3歳で初戦闘となっていました。ソルジャー・ブルーも船に連れ帰るように言ったように、これは抵抗あります。

 2007年6月23日放送の 孤独なるミュウ を見ていて不吉な予想(妄想、想像)をしてしまった。
 ブログにも書いたのだが、一応こちらにも書いておきます。
 若者が何が何でもナスカで生活しようとするのは→ナスカ脱出の時、ナスカの子たちの両親が、すべてナスカ残留組となる伏線→当然全員死亡→その後ナスカの子たちは戦場にでることになるが、一番反対しそうな両親がいない。→たとえ他のミュウに反対者(原作では反対者は全く出てこない)がでたとしても、しょせん他人、説得しやすい

 原作では、両親が幼くして、戦場に出される子供たちのことを心配する場面や反対する場面は皆無、けれど、それは変だと思うので、ナスカに固執するのは子供の親となった若い世代に限定し、亡くなったことにすればいい。(まさか本当に皆死んでしまうとは・・・)


ナスカの子たちの急成長

 TVアニメ版ではしっかり書かれていましたが、(劇場版はトォニィのみ)、ミュウの場合、実年齢=見た目年齢とはならないため、しっかり描写していたのはわかりやすくていいなと思いました。原作では、個人差があって、トォニィ8歳(初の戦闘体験3巻P37)のとき、小さな子もいました。


降伏してきた部隊も皆殺し

 劇場版ではハーレイ「何故降伏してきた部隊も皆殺しにした!」とトォニィの意思(このときジョミーは深く眠っている最中)で行われたことになっていまし、トォニィの教育ステーション攻撃をとめたり、戦争をしかけているわりには、中途半端なジョミーでしたが、TV版ではジョミー(とトォニィ)の意志ということで、原作よりになっていたなと思いました。はっきりとは書かれていませんでしたが、『防衛軍直属部隊全滅・・・近隣基地へも帰還者なし・・・』(3巻P183)ですから、原作では容赦なし、問答無用で攻撃といった感じをうけていたので。


過去との決別(section19:それぞれの場所 平成19年8月11日)

 この過去との決別(予告)というのを見て、いやなことを想像してしまった。キースが捨ててしまうであろう過去といったら、セキ・レイ・シロエのことしかない、サムは友人として、これからも見舞いをつづけるだろうし、地球側の人間として生きているキースにとって、マザー・イライザは現在のシステムの一部という位置づけだから、捨てなければいけないものではない。
 そうなるとシロエが命がけで残した画像とそれを隠していた本は教育ステーションで廃棄されてしまうかもしれない。燃やすとかシュレッダーにかけるとか。「いやだ〜。キースやめてくれ〜。」とそうと決まったわけでもないのに、叫びたくなる。ただ、今回の教育ステーション行き、そこでキースはシロエとのことを思い出してくれるかもとひそかに期待はしています。
 そして、ここでイライザの保育オペレーター「やっと来ましたね」(1巻P283〜285)がでてくる?まさかそのためだけに、閉鎖したE1O77は電源等止められていなくて、キース自身がすべての機能をとめる?だとしたら、とんでもない膨大な無駄遣い(?)をキース一人のためにしていることになるな〜。

 TVアニメでは、キースが電源をいれ、グランドマザーの命により、教育ステーションを破壊にし行き、本をシロエの部屋に置いてきていました(シロエに返したつもりなのでしょう)が、電源がとまっていたなら、空調はどうなっていたのだろう?キースは、教育ステーション内で、電源を入れた後、宇宙服を脱いでいたが、あの広さで、瞬時に宇宙服無しで人間がいられるほど、室温を上げられるのか?(つっこんではいけないのだろうか?)それと、シロエは最後に教育ステーションから逃げ出したのだから、本を返すというのなら、せめてシロエを撃墜した場所にして欲しかった。


グランド・マザー(3巻p18、265)

 名称はたしかにおばあさんですが、その姿が本当に「おばあさん」なのが、気になっていました。マザー・イライザの場合『たいてい身近の女性がイメージ』(1巻228)とあり、母親の場合は若くないにしても、彼女となった場合、若い女性がでてきます。相手を警戒させず、操ろうとするのであれば、イライザ同様、『身近の女性』(1巻228)設定のほうが自然な気がしますので、TV版ではぜひキースのグランド・マザーはフィシス、ジョミーのときにはテラズナンバー5と同様ジョミーママ登場を希望します。ただ、キースが見るグランド・マザーと、ジョミーが見るグランドマザーをどうやって、アニメで区別して描写するのかというのは素人の私にはわかりません(無責任な発言ですね)。
 8月11日放送ででてきたグランド・マザーはっきり言って「こわいです。」何故あんなこわい目玉おばけもどきなのでしょうか?


地下フロアM(3巻p136〜141)

 原作で、このシーンを見るたびに、「こんなことしていたら、グランド・マザーにマツカがミュウだとばれちゃう。 」とものすごく変だと思っていましたので、私がアニメ化するのだったら、真っ先に削ってしまうエピソードのひとつです。(劇場版でも削られていました)


トォニィの不法侵入と殺人(3巻p219〜238)

 これに関しては、納得いかないことがかなりあります。不法侵入とキース・アニアン殺人未遂だけなら、会談をつぶしたくない(と思っていたことにしておきます)キースが誤魔化すこともできたかもしれませんが、(それでもかなり無理があるような気がします。)この場合、多くの目撃者の中で、あきらかにミュウだとわかる人物(トォニィ)によるマツカ殺害です。それにもかかわらず、翌日普通に会談が行われ、ジョミー自身もトォニィを会談に出席させたうえ、(とんでもないことをしでかしたのだから、出さないのが普通だと思います)『トォニィが早まったことをした 謝っておきたい』と簡単に話すのみ。トォニィのやったことをあまりに軽く考えてるような気がします。
 おもしろくなくなるかもしれませんが、アニメ化なら、マツカはせいぜい、軽い怪我を負った程度に変更したいです。(劇場版では台本にはあったものの、削られたシーンの1つでした)

 9月8日放送で、この部分は会談前日という設定をはずしていました。これならば、私の気になっていた部分は、なくなるので、いいかなとは思いました。


多くの登場人物がなくなってしまうこと

 マツカ・ジョミー・キース・長老たち・リオ・ナスカの子たち6人?(すでになくなっているアルテラとタキオン、逃げ延びたトォニィを除く)と多くのメインキャラが最終回でいっぺんに亡くなり、連載終了時は原作者にクレーム(残酷、悲惨などといわれたようです)がついたようです。
 劇場版ではジョミー・キース(途中でブルー・シロエがなくなってはいます)以外のキャラの死はなく、被災時「ミュウだ人間だなんて言っている場合じゃない。」とミュウと人間で協力して、負傷者の手当てを行っていました。原作の終わりを否定はしませんが、アニメというのなら、劇場版のような終わり方がいいかなと思っています。
 それと、原作どおりだと、トォニィがあまりにかわいそうです。なにしろ、ミュウの中では異端扱い。理解者(?といっていいのだろうか?)は、同じナスカの子たち、両親(原作ではカリナとトォニィパパ以外でてきませんが、両親なら子供は大事だろうから)ジョミー、長老たち(微妙)、フィシスと少数。ジョミーも仲間であるナスカの子たちもすべていっぺんになくすなんて、あんまりだ〜!と思うからです。
 あと、劇場版ではトォニィがジョミーを探し回るシーンはなかったですが、TV版ではぜひ、ジョミーの遺体を見つけ出し、地上へ運ぶところまで(原作ではこれはありません)きちんとアニメ化してほしいです。あれだけジョミーに執着したトォニィです。ジョミーの遺体を皆(この場合ナスカの子たち、その後会談出席者たちが集まってくる)のところへ運び、おお泣きとしたいですが、だめですか?
 あと、原作ではキースはジョミーに殺されましたが、キース生存もありかな?と思っています。『おれを殺せ!』(3巻p311)というキースの言葉はあったものの、ジョミーはキースを殺すことができず、気絶させただけにする。別に私すごくキースが好きというのではなくて、単にジョミーにむやみに殺生をしてほしくないんです。(劇場版でもジョミーはキースを殺しません。「いまこそ私は自らの意思で自分の生命にピリオドをうつ。」と言って、キース自身が死を選びました)それと、私が思うジョミーだと、グランド・マザーの無くなった後、地球の混乱期間を任せられる人物としては、キースぐらいしか(人間の知り合いはキースしかいませんから)考えられないだろうから、殺さないほうが自然に感じるからです。
 ここでは、キースがどうしたいかは、ジョミーには完全スルーしてもらって。